六本木食べ歩き紀行

六本木の飲食店を制覇するべく記録していきます。安いところメイン。

西麻布の博多ラーメン店、赤のれん

六本木駅から西麻布方面に歩いて徒歩7、8分だろうか。
EXシアターを超えた次の横断歩道を渡ったあと、また通り沿いに少し歩いて行くと左手に現れる。

赤いのれんが目印の博多ラーメン店、赤のれんだ。
店構えからして、見るからに美味しそうな雰囲気が漂っている。
ガラガラ〜と扉を開けて、お客さんがいなかったことはない。

ここのオススメはラーメンはもちろんだが、なんといっても水餃子である。
つやっとした小ぶりな水餃子にゴマがかけられ、香りも良く、つるつる食べられる。

ここは西麻布とは思えないほど値段も安く、ラーメンと水餃子を頼んでも1000円前後である。

水餃子はさっと茹で上げたものがすぐに出てくるため、ビールとのタイミングが最高だ。

よく中華料理屋であるのが、ビールと焼き餃子を頼んだは良いが、こだわりの焼き餃子ほど出てくるのに時間がかかり、結局一番ビールが美味しい一杯目とは楽しめない事が多いという問題がある。

私は今までは圧倒的に焼き餃子派だったのだが、ここの水餃子と中国茶房8の水餃子だけは認めている。西麻布にお越しの際には是非。

へぎそばの匠、六本木店

ミッドタウンの向かいにその店はある。
友人がどうしても蕎麦が食べたいとごねたので、調べて出てきたお店に仕方なく入った。
しかし、これが大正解なのであった。

メニューは大体どれもそつなくうまい。
食べたものは全て美味しく、どれを頼んでも外れないのだろうなという印象である。

異変はひとしきりツマミを食べ、最後にそばでも頼むか、となった際に起きた。

通常のそばと別に、刻みノリが約300円、変わりそばつゆ(くるみ、わさびなど)が約500円もするのである。
価格が価値を決めるという言葉もあるが、これはこんな値段がするのだからさぞかし美味いのだろうと思い季節限定のくるみ味とノーマル、刻み海苔を注文。

そして待つこと10数分、満を持して登場したのがこちらである。

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へぎそば2〜3人前、海苔トッピング


もはや見ただけで勝利を確信できた。
つややかな麺と、鈍く輝く黒ダイヤの如き海苔。そばと海苔の香りが強く主張している。

ちょっと濃いめのくるみだれをつけて頂くと、素晴らしい歯触りの麺と海苔、そしてくるみの油分が合わさり至福の味がじんわりとしみてくる。
ノーマルつゆと比べながら食べると箸が止まらず、あっという間にぺろりと完食してしまった。

はあ、満足…
と思ったとき、さらに次の刺客が現れた。
そう、蕎麦湯である。

ああ、蕎麦湯ね…どれ…と思いながらくるみだれと合わせてくいっと一口。

思わず、うまっ!と声が出てしまった。
くるみだれは蕎麦湯の為に合わせて作られているのではと思うくらいの完成度であり、家系ラーメンのスープのような濃厚さと味の深みを兼ね備えた神のスープといって過言ではない出来である。

これは近いうちにまた行かねばならぬと決意して店を出た。蕎麦やラーメンが好きなら是非一度ご賞味あれ。

中国茶房8は六本木なのに激安?

六本木ヒルズの裏にあるピカピカ光ったあやしい空中店舗。それが中国茶8(エイト)である。

この店は最初入る時、かなりの勇気を必要とする。私も食べログの先人たちの知恵がなければ、恐ろしくて入れなかった。
外階段を登って二階に入り口の扉があるのだが、これがまた銀色で重厚。なんだか高そうというかよくわからないテイストであり、ここでも恐怖を感じる。
しかし意を決して扉を引くと、開けた店内にたくさんのお客さん。
実は人気店なのであった。

部屋の真ん中には鐘が吊り下がり、男性器を模した金ピカの撞木が添えてある。
しかも電飾付きである。

メニューは物凄い種類があり、水餃子は3個で150円〜と六本木とは思えない値段。台湾ソーセージやザーサイなんかも380円程度だ。
そして、物によってはボリュームがすごい。
600円くらいのクラゲサラダを頼んだらポムの樹のLサイズくらいの盛り付けで出てきたときは驚いた。あんなに大量のクラゲを食べたのは初めてである。

料理はだいたい美味しいのだが、たまに外れもあるので注意が必要。

また、エビチリorエビマヨは出てくるのがとても早い。サラダなんか目ではない。エビ専門の係りがいるのではないかと思えるくらい早い。しかも揚げたてあつあつで美味しい。

本場の中華料理店らしく、接客は全く期待してはいけない。笑顔なんてない。
いろんな人種の中国人が5.6人でホールを回しているが、誰も愛想笑いなどしない。それがいい。
北京ダックは丸焼きにしたものを、シェフが見せに来てくれた後切り分けてくれる。激安中華料理と、高級中華料理が混雑している珍しいお店である。


シュラスコはボサノバ味

六本木駅からすぐ近く、麻布警察署の裏にあるピラミデビルのなかにその店がある。
リオグランデグリルは、シュラスコ食べ放題のお店である。スタミナ太郎の進化系だと思って貰えれば宜しい。
他では中々食べられない珍しい料理が並んだビュッフェと、でっかい焼鳥のようなものとナイフを持った店員さんが店内を練り歩き、焼鳥からアンパンマンよろしく肉を切り分け、好きなだけ食べさせてくれるのが特徴である。

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行った時にはちょうどマシュケナダの生演奏もしており、こんなふうに気軽に海外旅行気分が楽しめるのも六本木ならではではないだろうか(六本木以外にも店はあるのだが)。

スタイルとしては、店員さんが持ってきてくれた肉を食べるか食べないか、何枚食べるかの選択を迫られることになる。
私はシュラスコ自体初めてだったこともあり、とりあえず一通り食べてから、美味しかったやつをまた食べるという作戦に出ることにした。
美味しいものを逃すリスクを回避できる素晴らしい作戦である。

しかしこれが誤りであった。
でっかい焼鳥にはかなりの種類があり、しかもビュッフェにも見たことのない料理がずらりと並んでいる。

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これをコンプリートするのは並大抵ではない。泣く泣く食べたことのある料理ー大好きなカプレーゼを含むーは諦め、食べた事のない料理とでっかい焼鳥に集中することにした。

でっかい焼鳥の提供は、焼き上がりのタイミングや店員さんの匙加減によりムラがある。
肉が食べたい!と思った時に限ってパイナップルやエビが来たりする。
そんな時は肉を持って来てくださいと店員さんにお願いするのだが、あんまり日本語が通じていないのかオペレーションの問題なのかなかなかこない事もある。
かと思えば突然肉ラッシュがきたりする。
これが楽しめない人にはシュラスコはつらい。スタミナ太郎に行ったほうが良い。
このムラがシュラスコの醍醐味である。

中でもハラミやリブロース、チキンやスペアリブなどを一通り食べ、見慣れない料理をしこたま食べた後に和牛が出てきたのには参った。
和牛はやはりうまい。
脂の旨みと赤身の旨みを良い形で比べることができた。良い体験である。
ホントはもっと食べたかった。
こんな形で美味しいものを逃すとは思ってもいなかった。
作戦の失敗である。
ただし私の大本営発表では和牛もしこたま食べた事になっている。

六本木でシュラスコを食べられるところはいくつかあるが、雰囲気や味、立地を考えるとトップクラスの店ではないだろうか。

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ウェンディーズ&ファーストキッチン

六本木にウェンディーズが復活した。
ファーストキッチンウェンディーズのコラボ店らしく、ファーストキッチンのフレーバーポテトとパスタ、ウェンディーズバーガーが同時に食べられる。
昼時には、パスタを食べながらポテトも食べる炭水化物さんも多い。

店のすぐ目の前が路上喫煙スペースになっており、また六本木交差点にほど近い為店付近の民度はお察しである。夜になれば近くのガールズバーの客引が店の前にわらわらと現れ、天然物と整形を見極める修練場となる。チラシをくれる時に顔を見てくるため、修行には最適ではないだろうか。
六本木交差点の先、ロアビル方面へ向かっていってしまうと今度はブラザーやトルコ人が増えてくるので、全く別の修行になってしまう。

周辺はそんな雰囲気だが、店の中に入れば、バーガーの値段が高い事も幸いしてかそれなりに静かで落ち着いた雰囲気なのである。
二階禁煙席のカウンターにはフリーの電源もあり、スマホリックなどにはありがたい。

私のオススメはウェンディーズのプレッツェルチリバーガーだったのだが、つい先日のメニュー改定で無くなってしまった。あのチリバーガーがもう食べられないのは大変悲しい。
なので最近は専らノーマルのプレッツェルバーガーである。場合によってはチリもつけ、自分で挟んで食べる。
ウェンディーズの美味しいバーガーと、ファーストキッチンの美味しいポテトが同時に食べられるというのはかなりの贅沢だと感じる。
お互いの強みを活かしており、満足度も高く、ここを知ってからマックに行く事は無くなった(昼マック廃止も痛かった)。

ちょっと早めに行ってソファー席が取れたとしたら、至福のひと時を過ごせることを約束する。オススメのお店である。





【六本木カフェ2】マルチとルノアール

ルノアールはいつも煙草臭い。

空間が仕切られていない為、禁煙席でも場所によっては数十分いただけで服が煙草にやられる。仕切られていなくても、椿屋珈琲で服が臭くなったことはない。運が良いだけなのだろうか。

さて、六本木のルノアールは駅最寄カフェの一つである。
その他駅近には、星乃珈琲、珈琲茶館集、タリーズコーヒーなどがあるが、その中でも私はルノアールを愛用している。

とにかくあの独特の雰囲気が堪らないのだ。
まずは店員さん。こちらは競合?の椿屋珈琲とは違い、ちょっとくだけて絶妙な塩梅になっているお姉様が多い。
こちらは新宿や東京のルノアールでも同じ塩梅だったので、おそらく社風なのだろう。

次に内装。
店に入るだけで、平成から昭和へのトリップが楽しめる。なんだか薄暗いし古臭い。おまけに煙草臭い。

そして客層。
六本木は色々な人が集まっている街だが、このルノアールには六本木が凝縮されているように思う。

隣では飲食店経営者の集まりだろうか、アルバイトをいかに効率よく使うかを話し合っている。また逆サイドでは保険の商談をしている。

また別の日には、最近流行りの黒目がでっかくなる虫みたいなコンタクト(私は虫コンタクトと呼んでいる)をきっちり入れた、ダークサイドへの上昇志向を持っている女性独特の雰囲気を持ち合わせたー例えば路上でラッセンの絵を売っているようなと言えば伝わるだろうかーVネックでデコルテ辺りを強調している20代前半の女の子が、40代くらいの自営業風男性にマルチまがいの営業をしかけている。
私は今年収一億なんですけど、三億が目標です!とか言う子に騙される40男も情けない。
女の子の前職は路上で声かけして投資用マンションを販売していたらしい。ハマり役というか、やはりそういうクラスタであった。
ああいう女性は見かけは可愛く見えても、表情が歪んでいるので男性諸君は気をつけるべし。
女の武器を使って営業を繰り返すうちに顔つきが似通って来るのではないかとも思う。

集中して読書をしようと思ってルノアールに来ても、このような発見があると本来の目的を果たすのは困難であり、特に六本木のルノアールはそうなってしまう可能性が非常に高い。

ちなみに、私は水出しアイスコーヒーかアイスレモンティーをお勧めしている。








朝のパンはポンパドウル

出勤前にパンを買っていく事が多い。

大体朝は何かしらのパンが焼きたてで並んでおり、とろけるチーズパンが焼きたてだったりした日には一日中良い気分でいられる気がする。
そんな淡い期待は大体朝のメールチェックで打ち砕かれるのだが。

私は惣菜パンが好きだ。
甘いパンよりも、何かしらの具材が入っている塩系の味が好きなのだ。
それは単に味だけではなく、栄養バランスの問題でもある。
甘いパン、いわゆる菓子パンは、ある意味糖質の塊である。
そもそもパンとはそういう物だと言われてしまうと何も言えないのだが、惣菜パンは多少なりとも栄養バランスがマシだろうという事で、キノコやほうれん草が入っているパンがあるとポイントが高い。ラタトゥイユが乗っているパンなどあればディモールト良しだ。

ところがこのポンパドウル、何故だか惣菜パンの種類が非常に少ない。
甘いパンの種類は豊富なのに、野菜が入っているパンが極端に少ないのだ。
六本木以外のポンパドウルに行った事がないのでわからないが、売れ線から外れてしまっているのだろうか?誰か理由をご存知であれば教えて欲しい。

いつも並んでいる商品を見ると、同じ素材のものからよくぞここまで沢山の種類を作る物だと感心してしまう。
そして同時に、いつもチカラうどんにライスを付けて食べていた友人の事を思い出す。
もし彼が糖質制限ダイエットをしたならば、食べられる物がなくなって飢え死にするに違いない。

さて、ポンパドウルのパンの中では、先述したとろけるチーズパンと塩パンロールが飛び抜けて美味しいと思う。
どちらも焼きたては絶品である。
冷めると固くなった上にふにゃふにゃになってしまうので、できれば焼きたてを狙いたい。

ただこのポンパドウル、人の出入りが激しいために自動ドアが休む間も無く、冷たい風が効率よくパンに吹き付けられてしまっている。
六本木も冬は寒いので、一番焼きたてのパンが食べたい季節に焼きたてのパンを食べることは非常に難しい。
ぜひ改善して欲しい所である。

出来ればホットコーヒーも置いてくれるとなお素敵なのだが。