六本木駅すぐのオススメ担々麺屋さん、蒼龍唐玉堂
六本木駅2番出口を出て、少し先にあるサイゼリヤの角を右に入るとすぐに見つかる。
六本木周辺では、手軽に本格中華を食べられる店は多くない。
中華料理店自体は数多くあるのだが、どれもこれも横浜中華街もびっくりの値段設定である。貧乏サラリーマンからすると、卵炒飯で2000円くらいする高級中華料理店には中々通えない。中華料理は鶏肉みたいなもので、安くても高くてもフレンチやイタリアン程の差が生まれにくいすぐれた料理である。
そんな中、本格担々麺(もちろん他にもメニューは沢山ある)を1000円以下で食べられるこの店の存在は非常にありがたい。
メニューには辛いものが多いので、四川料理がベースだと思われる。
ただ、中国人が経営している中華料理店(高級店除く)にありがちではあるが、このお店もご多分に漏れず愛想は全くない。
ちなみにこれは六本木の他のケバブ屋やカレー屋でも同じである。
ついでに言うと日本名のネームプレートを付けた、どうみても田中鈴木には見えない外人風コンビニバイトも同じである。
六本木は日本ではないのかもしれない。
ちなみに私はやむを得ない事情によりほぼ毎日六本木で食事をしているが、1000円以下のお店で接客レベルが最も高いのは、まさかの富士そばである。
昼間のシフトに入っている推定70歳のそば職人が、独特の歌うようなイントネーションでそばを提供してくれる。味は他と変わらない。
さて、この蒼龍唐玉堂には、担々麺だけで10種類くらいのメニューがある。
通いつめて一通り食べたが、一番は汁なし担々麺であろう。
本来担々麺はスープがなく、今で言う混ぜそばのような物だったらしい。
もちろんスープありの担々麺も美味しいのだが、汁なしのインパクトには敵わない。全メニューを制覇した私だからこそ言える事ではあるのだが、メニューによっては塩分バランス間違えてるとしか思えないものもある。
サラダなんかも一歩間違えると塩水がひたひたになったものが出てくる。四川に行った事はないので、本場の味なのかどうかはわからない。
そんなスリルを味わえるのも、やはり日本ではないからであろう。サイゼリヤではこうはいかない。
このお店での私のジャスティスは、汁なし担々麺と大餃子の組み合わせだ。
餃子にも沢山の種類があるが、間違っても大餃子以外を頼んではいけない。
大餃子は三つで360円とまあまあのお値段だが、間違いなく値段以上の味わいである。
好きな食べ物第3位が餃子で、フェルミ推定によると生まれてから餃子を10000個以上食べてきた私が言うのだから間違いない。
ここの大餃子は、本当にうまい。
少なくとも水戸で食べたどの餃子よりもうまい。
ちなみに、中餃子以下エビチリマヨ餃子、他の珍しい餃子などは地雷である。
この大餃子を作れるのに何故?というレベルであり、冷凍食品のような味がする。疑いたくは無いが本当にそういう味がする。
ただ何度でも言うが、大餃子は本当にうまい。
六本木にお越しの際には、ぜひ食べてみて頂きたい逸品である。
写真は青山椒担々麺。こちらも美味。パクチー入り。